礼儀礼節

 今晩、ある数学者のお話を聞く機会があった。
 いろいろと心に残る話題があったが、その中で自分の知る範囲の他の数学者を含めた学者とは特異なことがあったため、それを書いておく。
 それは、他人に対する謝意を表すという点だった。自分の学習を直接的にないし間接的に導いてくれた人々に感謝することを強調されていた。
 今の自分が必要以上に「ありがとうございます」を連呼するような業界にいるからかもしれないが、また、自分が「先生」と一時期思っていた人物がそういう存在とは対極的なものだったからかもしれないが、学者の中には礼儀礼節に疑問を抱かせるような人がいる。しかし今回の先生は、そういうことがないようにせよと諭してくれたわけだ。