大人

今週のお題「おとな」
1.大人の定義は何か。
 自らの言動と経済活動の帰結に対する責任を取ることが出来る存在、かと思います。たとえ、予想外の結果が生まれようとも、原則として自らが対処しえなければならないと考えます。
 脇道にそれますが、もちろん、個人的に出来ることの範囲を超えた結末、特にそれが不幸なものであった場合、それへの対処が自助努力でなされるように合わせるよう、社会保険があるとも考えています。ただし、今回はそれはこれ以上言及しません。

 省みれば、子供のころには、自分の言動が悪いものだと自覚していても誰かが責任を取ってくれる、または許してくれるものと、時々ですが自己中心的に考えていました。
 例えば、大学時代のことでしたが、報告義務のあったゼミを無断欠勤する。それに対して知らん振りを決め込む。私はそういうことにどことなく後悔を覚え、そして偶々その対処をしている現場を遠くから見てしまいました。
 それはもう随分前のことですが、未だに後悔があります。

2.成人式には出席すればよかった
 なお、成人式には私は出ませんでした。会場は帰省地で1月に行われていましたが、どことなく中学生ぐらいまでに付き合いのあった連中に会うのに、勝手に嫌気が差したためでした。別段、会いたくない理由というのも特に明快にあったわけではなかったのですが。
 出席すればよかったかもしれない、とは思います。

 先日、知り合いの20歳の女性から、成人式に出るのが嫌だ、なぜならば主催者の話を聞くのが嫌だからと聞かされました。
 無論、話の内容等にもよるのですが、年を取った者は若い者に対して何か一言は言いたくなるものだ、と言っておきました。
 おそらく、そういう話をする人としては、自分の20歳ごろのことを思い起こしていると思います。そしてそれはどことなく、後悔している点のような気がします。なぜか、ただ単純に楽しかったことは何だったか今は良く思い起こせない一方、残念に未だに思っていたり、苦痛をくぐり抜けた後に歓喜したりことの方がよく覚えているものです。その点、自分よりも長生きしてきた他者の経験を通じ、今の自分に参考になる点があれば他山の石とするのがいいと思います。

3.平均人口年齢20歳の国
 話は変わりますが、先日、私は人生で初めて、バングラデシュ人と話す機会がありました。
 国旗が日本と色違いの南アジアの貧困国という程度の認識しか持っていませんでししたので、後で少し、ウィキペディアでこの国のページを見たら、この国の平均人口年齢は20歳でした。個々人にはどうしようもない貧困、政治、戦争、飢餓等々不幸の連続によりこうなったようでした。
 バングラデシュに比べたら、日本では多くが20歳を迎えるのにはそこまで手間はかからないとも思います。
 とはいえ、それが現実だからといって未来がそうならないとは限りません。ぜひ、未来にそういうことが起こらないような言動を取っていって欲しいと思います。