「お前が消えて喜ぶ者にお前のオールを任せるな」

 世に生き続けていると、何やかんやと様々な制約をこちらにつけてこようとする存在がいる。しかし。ともすれば理由になっていないようなものも中にはあるわけだ。
 例えば、だ。「定年」というのは何なのだろうか。法学部生の頃受けた労働法の授業で「定年」の制度趣旨を聞いた記憶があるが、よく覚えていない。しかし、そうやって他人に委ねるところが多くなってしまうととんでもないことになる、という感想は今もある。
 「お前が消えて喜ぶ者にお前のオールを任せるな」(中島みゆき『宙舟』より)。