国籍問題

1. 先日、蓮舫国会議員の二重国籍保有がニュースの話題になっていた。
 だから何なんだと思った。過去にそういう政治家は他にもいる。それとも、日本一国籍しか持たないことが国会議員等の公職にある者に何かの利点を与えるのだろうか。また、過去に、日本国籍しかない政治家に対して外国からの干渉がなかったと言えるのか。例えば鳩山邦夫という人が、自ら米国からの干渉、いや便宜を受けたことを堂々と話していたことがあるのだが。
 一方、私は過去に、あるネパール人のBさんが自分に対して「私も日本人ですよ」と流暢ではない日本語で言ってきたときに不快感を覚えた(ちなみにその発言理由は不明)。それは日本文化を感じさせない感覚の持ち主だったからだった。仮に、あの発言当時すでに帰化していて日本国籍を取得していたと想定してその発言をされたと今、考えてみたが、やはり今なお戸惑う。
2. では、一体この自分の感覚の違いは何から来るのだろうか。
 単に、法律上国籍があるか否かではないと思う。その人が日本の慣習に従っている人と思えるかそうでないか、が暗に自分に問われたように思う。
 したがって、今回二重国籍のあった蓮舫議員を自分はマスメディアを通じてしか見たことがないが(注)、通俗的な印象が従来からあった人だと自分は思っていた。だから問題を感じない。一方、Bさんはどうだろうか。日本語が流暢ではないし、外観も黄色人種ではない。こういう点で蓮舫さんとは異なる。だから日本人といわれても当惑した。

(注)マスメディアを通じてしか見たことがないのだと、改めて気が付いた。それはそれで問題なのだろう。