人を呪わば穴二つ

 最近、この言葉をよく思うことがある。人を呪うと自分の墓穴をも掘ることになる、という意味の言葉である。
 自分が他人の悪口を言うと自分に返ってくる。その放たれた言葉は意味合いを多少変化をして他人の耳に入る。その当人でないにせよ、聞いていて悪口が心地よいという感想を持つ者はあまりいない。いるとすれば、それはよく悪口をいう者である。
 そして、その不快感を解消すべく、更なる他人に言葉は移る。そうやって同じく、不快感をその人は覚える。
 それがどこかでか分からないが、発言者張本人に対する非難に代わる。