コンビニエンスストアへの納品業者さんの苦労

コンビニ配送で過労死=長野の43歳、残業100時間超
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170831-00000104-jij-soci

 先日、セブンイレブンを辞めた理由を書いたが、その勤務中思っていたことがあったのを思い出した。
 それは、運送業者の大変さである。
 宅急便のクロネコヤマトは一日3回(4回だったかな?)、集荷に来る。
 それに加え、様々な配達業者が一日当たり5便でいろいろな商品を届けに来る。ちなみに最初の便の到着は、その日の午前1時ぐらいか。納品回数がコンビニエンスストアは、飲食店(たいてい1日1回)に比べてはるかに多かった。
 ただし、今こそ申し訳なく思うのだが、店員の私が当時思っていたのはもっと便数を減らしてまとめて来てくれないかということだった。便数が増えるほど、店員の仕事である品出しなどの付随業務が増えるから。
 しかし、そんな店員であった私だが、「お疲れ様です」という言葉を運送業者に心から言えた。運送業者さんも何か丁寧にそう言ってきたという理由もあるが、自分も、業者さんの多忙を目の当たりにして、自然とそう声をかけられた。社交辞令としてのものでなく。この声には相手への「頑張ってね」という含意もあった。そして、その相手への期待を込める言葉を言っているときに、「自分の方も頑張らないと」と、自分で自分を激励していた。そうして、いつの間にか、運送業者さんが来るときは自分の鼓舞のタイミングにもなっていた。

 こう書いて思うが、一方で一部の買い物客による商品の扱いのぞんざいさには腹立たしい。お店に商品が並ぶまでの過程の辛さが、そういう客には分からないだろうからだ。自分の経験した範囲内では、自分で弁当を勝手にレジの前で落としたくせに「これを別のものと交換して」と言ってきた愚かな客がいた。あの女、何も謝罪がなかったな。