インフルエンザを患う

 先週来、インフルエンザに罹ってしまった。

 初日。突然、健康な状況で何の前触れもなく急に吐き気が一度起こり、今のは何なんだと思っていた。その日はそれだけで終わった。
 2日目。いつものように動いているだけなのに妙に疲れる。しかも、食欲が明らかになく、頻繁に立ちくらみまで起こり、これ以上動くと生死に関わる!というほどではないにせよ、どこでもいいから今すぐに寝るべきだと痛感した。その日、20時間ほど寝たが、起きても悪寒が止まらなかった上に目の下に隈が残っていたために仰天した。なお、体温は38.2℃を記録した。この時点で厚生労働省のホームページのインフルエンザに関する情報を元に、自分がインフルエンザに罹っていると理解した。
 3日目。体温は下がった。が、今度は咳と鼻水に苦しむ。身体の免疫機構が未知のウィルスに対する抵抗策をようやく実行し始めたかと嬉しく思う一方、特に鼻水の多さには寝るのに支障をきたした。
 4日目。さて、そうした日々を過ごした次の日、ようやく咳や鼻水の量が落ち着き始めた。起きている間は、積ん読状態になっていた本を読み過ごす。しかし、少し外出してみただけで異常な疲れを感じ、すぐに寝た。
 5日目。咳や鼻水は止まった感がするが、まだ身体はだるい。また、少し動いただけで頭痛を伴う。本を読んで過ごす。初日から今までの間、世の中がどうなっているのかは全く無視していた。
 6日目。少し、身体のだるさは解消した。完全回復はまだだが、随分と楽になったものだ。

 結局、病院には行かなかった。対症療法しかできないだろうし、厚生労働省のホームページを見ても、効果的な薬があったとしても2日ほど治るのが早まるだけでしかなかった。費用対効果を考えると、行くまでのほどではないなと思ったのであった。
 治療は結局、自分の免疫頼みであり、それを効果的に発揮するべく、栄養のある食事と大量の睡眠をとって治した。