政治的主張の提唱者の割合

 「在特会」という団体によるデモが新宿辺りで週末になされているということはその地域に住んでいる人にとっては有名な話だと思う。今もやっているかは知らないが、警察による装甲車と機動隊が毎週デモの開催地の道路を封鎖したり、警備したりしていた。あの団体の主張を読んだりデモを見たりしたことのある者にとっては、あれがロクなものではないと直ちに理解すると思う。
 ところでそのことを今論じたいのではなく、今は橋下氏についてである。
 最近、国会前の安保法制法案成立反対のデモを見て、橋下氏は「有権者のどれだけの割合なのか、あの数は割合として微小なものであり、ならば歌手のコンサートの方が人々が集まるのであるからそこで物事を決めた方が民主的なのだ」という主旨の発言をしたという。
 それを読んだ私としては、それならば在特会のデモの参加者も日本国民数に比べたら無視しえる低い割合であるのだから、在特会デモを無視してよいということになるのだろうかと思った。橋下氏は少し前、この会の長と大阪の方で面談して非難していた。そこからして、橋下氏の、政治的主張の提唱者の割合云々論は破綻してはいると思うのであった。