政党問題

 先週は参議院選挙日であった。
 私はかねてから「どの政治家が選ばれるべきか」ではなく、「どの政党が第一党になるべきか」と考えるようになっている。
 なぜか。
 (理由1)候補者が過去にどういう言動をとったのかについての、私自身による追跡調査が未熟
 (理由2)現在の政権与党が強大に「見える」場合、個々人に対してではなく、集団による力をもって与党に対抗するべきだ
と考えるからである。
 しかし、この考えでは、
 (問題1)自分が投票する党からの立候補者の中に陰に陽に政治家不適当な人がいるが当選しやすくなり、一方で自分が投票しない政治家適合者が当選しづらい状況になる。実際、この度の参院選でもそういうケースがあった。
 (問題2)こういう「どこかの党の政治家」という考えでは当選後、その党の決定にその政治家が拘束されがちになりやすい。

 今回は選出者一人区で野党統一候補という存在があった。問題2はそのために浮上しにくくなったが、当選後は当該政治家がどこかの党に何も関わりなくいけるのか今ひとつわからない。つまり、問題2は選挙後になって復活するかもしれない。
 とはいえ、理由2で前提とした政権強大の演出が目下なされている場合は、野党をとにかく推し、問題2が政党という存在にあろうがなかろうが、この選挙で勝たせるという戦略の方が重要だと私は考える。